2005

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今年の作付け品種

 
栽培面積の多い順番に
  
ヒノヒカリ、コシヒカリ、黒糯(晩稲)、あさひの夢、
  滋賀羽二重糯、朝紫(黒糯、早稲)、山田錦

 

              
いずれも極良食味品種です。


     画像が多いので、しばらくお待ち下さい……

8/17
穂が出てきました
 無肥料でゆっくりゆっくり生育していた稲も、いつしか豪快な稲に育っています。
 田植え後はしばらくみすぼらしく見えますが、実は根は非常に発達しているのです。
 肥料をもらっていないので、稲が遠くまであるいは地中深く根を伸ばして自分で肥料分を探します。
 それが病気にも強い豪快な体の基礎になるのです。
 自分で肥料を探すことを学んだ稲は、穂肥を与えることもいりません。
 それも自分で探してきます。
 自立した稲に育ってきたわけですね。

 一方、周囲の一般的な肥料を与えられて育った稲は、
 自分で探すことなくじっと座ったままでご飯(肥料)が食べられます。
 体だけはすぐに大きくなりますが、実は根が伸びていません。
 いわば、過保護に育った肥満児なわけです。
 こうなると、最後まで肥料を与えて、農薬をかけてやらないと育ちませんね。

 どこか、人間の子育てに通じるものがあります。

 
  
 普通期のコシヒカリが穂揃い期を迎えました。
 肥料を使わなくても、葉色も濃く、大きな穂です。
 この頃から軽く田んぼを干し始めます。
 根を傷めないように、いきなり強く干さないのがポイントです。

   
 
こちらはヒノヒカリです。            これも大腹になってきました。
 月末頃が穂揃い期です。

合鴨くん撤収
 稲穂が垂れ始めると合鴨は穂をしゃぶり始めます。
 実は、合鴨は稲穂が大好物なのです。
 いったん味を知ってしまうと、なかなか捕まらなくなってしまいます。
 稲穂が垂れてくる前に回収です。
 
   
 稲穂が出そろっています。
 田んぼの外に鴨を捕まえる仕掛けの網を張ります。
 ここに餌でおびき出して一網打尽で捕まえます。

 
 田んぼの外に出ている鴨が何羽かいます。
 でも今捕まえると田んぼの中の鴨が警戒して集まりが悪くなりますので、後回し…

 
 お前たちはお留守番!
 ついてきたいのは分かるけど、鴨が警戒するので我慢しなさい。
8/10
農の恵み第3回生き物調査

 今年の最終回の生き物調査を行いました。
   
 今回は農と自然の研究所の宇根豊さんが応援に駆けつけてくれました。
 福岡県有機農業研究会の理事仲間であり、私を有機農業の道に引きずり込んだ張本人です。
 日本国中に減農薬運動を広げ、日本の農薬使用量を激減させた人でもあります。
 そして、次世代の農業環境政策を見据えて、この「農の恵みモデル事業」を企てた運動家でもあります。

 さすがに長年田んぼの生き物たちと向き合ってきただけに、生き物たちへの深いまなざしと、
 豊富なエピソードで、聴く者たちを宇根ワールドへ心地よく引きずり込んでくれます。

 この事業の目的は、農の豊かさを町の人に伝えるには、まず百姓自身がその豊かさに気付き、
 百姓自身の言葉で、お金とは違う豊かさを伝えることにあります。
 その研修の場としてこの事業があるのです。

 
 例によって写真がほとんどありません。

   
 優形足長蜘蛛(ヤサガタアシナガグモ)   大和木葉蜘蛛(ヤマトコノハグモ)

   
 土用鬼蜘蛛(ドヨウオニグモ)         八星姫蜘蛛(ヤホシヒメグモ)

   
 鎌蠅(カマバエ)                 茶色の小豆粒のように見えるのは
                             ツトムシに寄生した寄生蠅の蛹

 
 名前不明
 体長は5o程度、顔の形からして蜂の仲間のようだが、なんという虫だこと!
 何の為にこんな長い邪魔な触角を持っているのだろう。
 この長すぎる触角のせいで、ヘロヘロとしか飛ぶことができず、
 飛んでいるところを簡単に手で捕まえることができた。
 この蜂も誰か名前を教えて…
8/9
名前を教えて…
 昆虫に詳しい人、誰かこの虫の名前を教えて下さい。
 
  
 畦草刈りをしていると水際の畦からよく出てくる虫です。
 毒々しい濃いオレンジと黒のツートンカラーの派手な虫です。
 大きさは17o前後かな。
 ゴミムシのような胸部から上ですが、はみ出した腹部と胸部の後ろにちょこんとある小さな黒い羽は
 ハネカクシの仲間のようでもあります。
 前足が平べったくなっていて、土に潜っていく様子はケラのようでもあります。
 結構よく見かける虫なのに、名前はおろか分類も分かりません。


水とんの術
 
 
分かりますか?
 白い線の中、稲の株元で水に潜って身を隠しているコオロギです。
 生き物探しの時、畦から水の中に飛び込むコオロギを見て、「可哀想、溺れてしまう!」って。
 そして、泳ぐ姿を見て感動しているお母さんがいるけど…
 なんのなんの、危険を感じると水の中に潜って身を隠すのです。
 相当に泳ぎ上手なヤツです。
 他に、スジフトハシリグモなんかもデカイ体で足を広げたまま、スッと水の中に消えます。
8/4
あれから雨が降らない
 7月の中頃まで激しく降ったけど、あれからぱったり止んでもう3週間全く降りません。
 

 
  
 この田んぼは水がすぐに切れるものだから、下草がだいぶん生えてきました。
 ヒエも目立ってきました。
 久しぶりに畦草を刈ってさっぱりしました。

   
 
 所々の田んぼに、栽培法を表示した看板を立てています。
 ここはヒノヒカリですが、我が家は無肥料栽培なので、収量は8俵狙いです。
 右の写真の中2株、左側が18本で右側は26本、全体を平均して20本は越えています。
 坪40株植えなので、10俵狙いの茎数になっています。
 つまり、地力と見合わせると分けつ過剰ということになります。
 とはいえ、それでも肥料を使っている周囲の田んぼから見れば、まだまだスケスケです。
 株元まで、光も風も充分に当たります。
 周囲の田んぼは15俵狙っているのだろうか?そんな茎数です。

 
8/1
背白ウンカ防除
 ウンカの様子を見ていましたが、ほとんどの田んぼでは自然に減ってきて問題ありません。
 でも、糯を植えている田んぼだけは大繁殖してきました。
 特に黒糯は枯れそうな部分が相当広がってきています。
 こうなると、どうしても防除が必要になってきます。
 といっても、使うのは天ぷら油の廃油です。

 
  
 田んぼの水を一旦落としておいて、水口に油をつるします。
 袋の底に小さな穴をあけて油を垂らします。
 田んぼに水を汲み込みながら水と一緒に田んぼ全面に広げます。
 水面に薄く広がった油膜が、ハエ捕り紙のように降りてきたウンカをとらえます。
    ウンカの幼虫は稲から稲へ移動するときに直接飛び移らず、
    一旦水面に降りてから飛び移っていきます。
 使う油は1反当たり1g程度、3日もすれば微生物が分解して肥料に変わります。
 また、紋枯れ菌にも効果があるみたいですね。
 でも、できれば使わない方がいいのですが…
 …死ぬのはウンカやコブノメイガの幼虫だけでなく、クモやアメンボなどの天敵も死んでしまいます。
 天敵が少なくなると、秋にウンカが再び大発生する可能性があるからです。
7/27
田んぼの稲は…
 
このところ行事の報告ばかりで、肝心の田んぼの様子がありませんね。
 …反省

 
 休憩場に餌をもらいに集まっています。
 「来い!来い!来い!」と呼ぶと、一生懸命泳いで集まってきます。

   
 ずいぶん茎数もとれて茂ってきました。もう一息ってところです。

7/23
水辺環境保全リーダー養成研修会(前期)
 
福岡県環境部環境保全課とNPO法人環境創造舎のの主催で、リーダー研修会がありました。
 福岡県を南部と北部に分けて、北部会場ということで我が家が選ばれました。
 一応私も講師で参加しています。
 参加者は一般に公募した枠一杯の50人、それにスタッフや講師など合わせて70人になりました。

 実際に生き物調査の実習やレクチャーを通して手法を学んでもらおうというものです。

   (講師だったため、あまり写真が撮れてなくてごめんなさい)
 参加者も段々集まってきました。
 皆さん初対面の方ばかりなので、表情が硬く緊張気味。
 スタッフによるアイスブレイクで、和やかな雰囲気になりました。
  ※ アイスブレイクとは、簡単なクイズやゲームで心の緊張を解きほぐすこと。
     これによって後のプログラムがスムーズに運べます。
 
 
 生き物調査をする時の注意点や気配りなど、オリエンテーションを行った後、いざ現地へ出発。

 
  
 公園のビオトープで生き物探しの練習をした後、班に分かれて、田んぼに入りました。
 この公園の水辺は、出来てまだ1ヶ月半くらいですが、すでに20種類もの生き物が住んでいました。

   
 生き物探しを始めると、やり方を学習してるというのを忘れて、ついつい本物の生き物探しになってしまう。
 そのくらい楽しいって事です。

   
 ヨシノボリと姫モノアラガイ           子守グモ

   
 交尾中のアオモンイトトンボ           カラスヘビ(シマヘビの黒色個体)

 その他いろんな生き物が見つかりましたが写真に収めていません。
 ここで一旦公民館に帰って昼食タイムです。

 
  
 環境創造舎の佐藤代表から調査結果の集計を通してまとめ方のレクチャーがあっています。

 
 日赤救急法指導員の竹下さんからリスクマネジメントの講習があっています。

 この後、みんなで意見交換会をして閉会になりました。
 いやー実に内容が豊富で、大変盛り上がりました。
 特に私は最初のアイスブレイクの手法に感心しました。
 あれで、みんなの気持ちを掴んでしまえるわけですね。
 私も、何かの行事の時には使ってみたいと思います。

 何はともあれ、盛り上げは万全な下準備あってこそのものだと思いました。
 参加者の皆さん、スタッフや講師の皆さん、大変お疲れさまでした。


 ほとんど写真を撮ってなかったので、ここで紹介できなかった皆さんごめんなさい、失礼しました。
7/21
全国田んぼの生き物調査

 農水省の全国調査で田んぼや周辺の水路の生き物生息調査が実施されました。
 今回はカエルと魚ということでした。
 県農林からの依頼で、ここ高家地区でも調査協力しました。
 カエルは、田んぼの周辺を1時間歩いて何匹捕獲できるか、種類ごとの数の調査です。
 魚は、小さなタモ網で10回ほどすくって何が入るか、水路ごとに調べました。
 カゴ網も2ヶ所にしかけました。
 こんなんじゃ魚は捕れないと思うけど…


   
 いいオッサンたちが、網を持って一生懸命カエル捕りです…(^^;
 でも、段々童心にかえって熱が入ってきます。
 捕まえたカエルを持ち寄って種類と数の確認。
  …1時間は長かった!

 数は農林任せだったので手元にありませんが、その時の写真だけ紹介します。
   
 ニホンアマガエル                ニホンアカガエルの子ども
 
 

   
 沼ガエルの子ども              ひっくり返してお腹をさすると寝てしまう。
                        沼ガエルと土ガエルはよく似ているが、お腹が白いのは沼ガエル。

 
  
 モツゴ                       ヨシノボリ
                           この魚がいればタナゴが産卵するドブ貝が繁殖できる。

   
 メダカはたくさんいる               カマツカ、川底のゴミの中から餌をあさっている

   
 かご網の仕掛けに入っていたフナ       カワムツの子

   
 スジエビは魚など死骸を食べる掃除屋さんだ    南沼エビ

 

 テナガエビ、何テナガエビかは不明。
 色が黒くずんぐりしていて、よく見かけるテナガエビとはちょっと違うみたいだ。
7/15
ウンカ大飛来!

 
7月に入って連日の大雨をもたらした梅雨前線に乗って、中国大陸からウンカが大量に飛来しています。
 おもに背白ウンカですが、秋に大被害をもたらす鳶色ウンカも混じっています。


   
 
背白ウンカです。 久々の大飛来です。
 このままだと被害が出るかも知れません。


 
 ウンカの産卵痕です。
 昔はウンカが稲の汁を吸った痕だと言われていましたが、
 茶色くなっている所にある黒い斑点を割ってみると、中に卵があります。
 そして産卵痕が茶色に枯れているのはウンカの被害だと思われていたのですが、
 稲自らが枯れることで、ウンカが卵から孵ってくるのを防ごうとする防御機能だということが最近になって分かってきました。

 
   
 これらを迎え撃つのが、益虫といわれる田んぼの住人たち。
 クモやアメンボ、トンボ、カエル…
 外からは風が吹き抜けて行くだけの静かな田んぼに見えるけど、
 中ではいろんなドラマが繰り広げられている劇場です。
 田んぼって面白い! 

 さてさて、今年のドラマはどうなっていくのか、しばし静観です。

 
7/13
カバープランツ

 
今まで畦草刈りといえば、草刈り機で畦草を全部刈り倒していました。
 でも今年は考えを少し変えて、邪魔にならない草はあえて残しています。
 そんな自然にある草で畦を覆って、他の草が茂るのを抑えたり、土が流れるのを防ごうという考えです。
 それらが茂ったところは草刈りをしなくて済むかも知れません。

 
  
 チドメグサ、よく見かける畦草です。
 背丈が低く緑が美しい柔らかい植物で、かなり繁殖力も強く、カバープランツとして最有力です。

 
   
 ミゾカクシ
 繁殖力は上の植物ほどではありませんが、小さな葉っぱで絨毯のように畦を覆ってくれます。
 何よりも、淡いピンクの小さな花が可憐です。


   
 蛇イチゴかと思っていたら雄蛇イチゴだそうです。
 抑草効果は今一ですが、稲にも歩くのにも邪魔にならず、黄色の花も可愛いので刈る必要がありません。


   
 これはやっかいな雑草です。
 うちの辺では畦縛りと呼んでいますが、紀州雀のヒエというのが本名らしいです。
 牧草に紛れい進入してきた外来植物だと聞いています。
 除草剤には弱い草なのですが、有機農業に転向してからというもの、この草に悩まされています。
 ものすごい繁殖力で、畦や農道を覆い尽くし、田んぼの中や川の中まで進入して大繁殖します。
 きれいに草取りしたつもりでも、土の中に取り残した一節からまた同じように繁殖します。
 

おまけの写真
   
 土ガエルの子、だいぶ尻尾が短くなってきた。   こちらは沼ガエル。
 この前までオタマジャクシだったのに、いつの間にかカエルの格好になっています。

7/12
田んぼデビュー

 
  
 大雨だといっていた天気予報とちょっと違って空が少し明るい。
 この機を逃したらまたいつ入れられるか分からないので、急遽ヒナを入れることにしました。
 稲も大きくなっていますが、ヒナもずいぶん大きくなっています。

 初めての田んぼに夢中です。
 馴れるまでは狭く囲った内囲いの中で練習します。

   
 連日の雨で、梅雨前線に乗って大陸から背白ウンカや鳶色ウンカがたくさん飛来しています。
 稲の高いところにとまった害虫などをジャンピングキャッチ!


   
 休憩場に上がって羽を乾かすことを覚えたところで、内囲いの網を撤去します。
 広い田んぼへ、いざ出陣!


 
 「みんな何処?」
 稲が大きくなって見通しが悪く、置いてけぼりになったヒナたちが不安そうにみんなを捜して鳴いています。

 
 これは、電気柵の怖さを犬に学習させるためのチクワです。
 古野隆雄さんの話を聞いて、早速電線にぶら下げてみました。
 一度ショックを味わった犬は、二度と電線に近寄らなくなります。

 実は、うちのオチビンもギャン!と悲鳴を上げて、目をまん丸にして泣いて帰りました。
 

   
 これはカラスの学習用です。
 テグスを張り巡らしていても、毎年数十羽はカラスにやられています。
 最大の外敵です。


 休憩場の電気柵の支柱にとまる姿をよく見かけるので、工夫してみました。
 先端のアルミホイルは地面にアースしています。
 太い針金で輪を作り、電線に接続しています。
 そこにおとりのチクワ…   生ゴミあさりで知っているので、アルミホイルにも強い興味を示します。
 きっと気絶するほどのショックを受けるはずです。

 ヒナの味を知っているカラスが早速集まってきました…

7/7
網張り

 
  
 7月に入ったとたん大雨が続き、雑事にも追われて網張りがなかなか進みません。
 6/18に植えたコシヒカリです。
 このところの雨で葉っぱが伸びて、少しベラベラとしています。
 ヒエも段々大きくなってきています。
 早くしないと…

   
 6/23に植えたヒノヒカリです。
 だいぶ色が出てきました。
 こちらはジャンボタニシで雑草はありません。
 やはり、このところの雨で葉っぱが伸び気味です。
 しばらく浅水にした方が良さそうです。

 我が家の稲作りは肥料を使わないので、こんな風にゆっくりゆっくり成長していきます。

7/4
 どうしようか…

 

 夕方、鳥小屋にマムシがいるというので、捕まえてきました。
 立派な赤マムシです。
 なんか習慣で、とりあえず一升瓶に無理矢理押し込んみました。

 昔からマムシは怖いので、見つけたら殺したり、捕まえて焼酎漬けにしたりしてきました。
 多いときは一升瓶を10本も並べたこともありました。
 でも、余程のことがない限りむこうから噛み付いてくることはありません。
 ほとんどはそっと逃げていきます。
 毒を持っているばっかりに可哀想な生き物です。
 近頃はめっきり数も減ったし、逃がしてやろうかなって思っているところです。
 女房は、せっかく一升びんに入れてるんだから焼酎漬けにしたらって言うのですが…
 
6/29
合鴨を入れる準備

 
  
 昨日H記者とした畦処理。            休憩場に山から土を1台運んできました。
 今日はブーブーが現場監督。
6/28
取材

 
  
 M日新聞のH記者、有機農業の取材にと暑い中作業体験にいらっしゃいました。
 鴨を入れるための網張りの準備、畦草の始末をしているところです。
 畦に除草剤を使わないので、瞬く間に畦草が進入してきます。

 うまい具合にピンボケで、知ってる人にしか分からない。肖像権クリアーか… 
 本当に暑い中ご苦労さんでした。
 でも、こんな取材なら何度でもいいね。
6/24
「県民と育む農の恵みモデル事業」 田んぼの生き物調査

 
  
 農の恵みと生き物調査の趣旨説明があっています。
 今回は、地元の農家、県農林や普及センター、町役場の他、
 地元遠賀高校の先生や生徒、九州共立大学の竹内先生も学生たちを連れて参加してくれました。
 
 田んぼはカメラをもって入らなかったので写真がありませんが、水路の生き物の写真を少し。
 
 ご存知、メダカ。

 
 7〜8oの小さな巻き貝ですが、違いが分かるでしょうか?
 よく見ると殻の巻き方が左右で逆になっています。
 右の方が右巻きの姫モノアラガイ、草食性の在来種。
 左の方が左巻きのサカマキガイ、ヨーロッパから進入してきた外来種。
 雑食性で、姫モノアラガイの卵や稚貝も食べていて、テリトリーをどんどん拡大しているという。
 
   
 ニッポンバラタナゴ、  「ニホン」じゃなくて「ニッポン」ていうのは、この魚だけだそうな。
 熱帯魚よりもきれいなこの魚には、小学生の頃深く係わった経験があり、特に思い入れが大きい。
 昔のように水路によみがえらせたいと願っている魚である。

 他にもたくさんの生き物を見つけることができました。
 オタマジャクシ、雨蛙、沼蛙、ミジンコ、ユスリカ、カブトエビ、豊年エビ、貝エビ、丸タニシ、
 スクミリンゴ貝、姫モノアラガイ、サカマキガイ、カワニナ、シマゲンゴロウ、姫ガムシ、
 メダカ、フナ、カマツカ、カワムツ、モツゴ、ニッポンバラタナゴ、ワダカ、南沼エビ、スジエビ、
 トビムシ、背白ウンカ、鳶色ウンカ、ツマグロヨコバイ、稲水象虫、子守グモ、八星姫グモ、
 優形足長グモ、赤胸グモ、姫アメンボ、薄羽黄トンボ、ヒル、
 といったところです。

 
 これは前回6月10日の観察風景です。

6/22
田植えPARTU

 
  
 苗箱と土の間に根切りネットという網を張っているので、バリバリと手で簡単に剥がすことができます。
 成苗なので端々の苗はもう分けつをはじめています。
 ジャンボタニシにも、あまり食べられることはありません。

    
 苗箱ごとU字形に曲げて積んでいきます。
 苗を積み込むガイドは、私のアイデアです。
 簡単な物ですが、1人で積み込むことができます。
6/21
後半の代かき(2回目)終了

 

 ようやく代かきが終わりました。
 基盤整備後の町なり(均平)が落ち着かないので、代かきはどの田も町直しからはじめます。
 高いところから低いところに、トラクターで泥を引っ張っていきます。
 どのくらい引っ張るかは全て勘だよりです。
 代かきよりもこの町直しの方が時間がかかり、もううんざりです。
 何年したら、町なりが落ち着いてくるだろう…

 
6/17
前半の田植え

 

 みのる式ポット成苗田植機です。 三輪の独特のスタイルです。
 苗箱ごと田植機にかけると、空箱になって出てきます。

   
 田んぼの中には、大きくなったカブトエビやジャンボタニシが這っています。
6/16
苗箱での選別

 
  
 開発中の新黒糯(糯)、毎年大変な手間をかけて、種を選別採取しています。
 なのに、どこでどう間違ったか、色の淡い種が混じり込んでいます。
 田植え後に田んぼで取ろうか、忙しい田植え前に苗箱で取ろうか悩んだ末に、
 結局田植え前に苗箱から取り除くことにしました。
 来月で90歳になる母も手伝ってくれました。

   
 当然、オチビンもお手伝いよッ…て、 なにを…?
 
 茎の緑色の苗を1本1本ハサミで摘み取ります。
 30枚ほどの苗に半日もかかってしまいました。
6/14
前半の代かき(2回目)

 

 6/6に代かきをしていた田んぼの、2度目の代かきが終わりました。
 ちょっと間隔が開きすぎて、雑草が予定より少し大きくなっいいてちょっと心配です。
 間隔は、5〜6日が頃合いです。
6/13
後半の代かき中(1回目)

 
代かきをしていると白鷺たちが付いて回ります。
   
 こんな近くで白鷺が見れるのはトラクターに乗る者の特権です。
 皆さんも、トラクターに乗ったつもりで、白鷺を観賞して下さい。

 でも、しつこくまとわりついてくると、結構うっとうしい。
 特にアマサギは厚かましくて、なんか好きになれない。
 
   
 その、アマサギです。特に数が多い。        大サギです

   
 大サギの首はニョキニョキッと細長い。      中サギの首は短くて太い。体もちょっと小さめ。

   
 青サギは一番デカイが臆病者で、あまり近くまでは寄ってこない。  (シャイと言って…青サギ)
 カラスと青サギのツーショット。 カラスとサギは仲が悪いので、ちょっと珍しいショットです。

 このところ、小サギの姿がさっぱり見られません。
 アマサギに駆逐されているのでは…、そのうち絶滅危惧種になったりして…。
6/9
後半の畦草刈りとくれ返し

   
 こんな風に畦草刈りで枯れたところで、くれ返しをしています。
 町の人から見ると田植えと稲刈りしかないように見えるのでしょうが、こんな風に、次々と仕事に追われます。
 次は代かきです。
6/7
田んぼに鴨が…

  
 
田んぼ道を軽トラで走っていて、よその田んぼに鴨がいるのに気づきました。
 …うちの鴨が逃げ出してる……???
 肉眼でよく分からないので、デジカメにとって拡大してみました。
 おっ!!  これはカルガモじゃないか!!
    雄も雌もマガモの雌ににているけど、黒いくちばしの先っぽのオレンジの模様が特徴です。

 さすが光学12倍、マクロ1p、手ブレ補正! 
 今時、こんなデジカメが¥29,000であるっていうのもすごい!


 
 
畦にいたコチドリ、さすが光学12倍、マクロ1p、手ブレ補正……もういい!? (^^;
 カメラが来たばっかりで、なんか撮りたくてしょうがない (^^)ゞ
6/6
第一回目代かき

 
 1回目の代かきをしました。
 我が家では、雑草を抑えるために5〜6日あけて2回代かきをします。


苗床は…

 
 
 苗もずいぶん大きくなりました。
 開発中の黒糯、どこで間違ったんだろう種株の選抜ミスで、緑色の稲が混じっています。
 苗箱で抜くか、田植えした後で抜くか思案しています。

 
6/3
元気いっぱい

 
 
 ふかふかのぬいぐるみみたいで可愛いでしょ
 丈夫に育つように、黒米の下米を与えています。
  
 水が大好き。水飲み場は大混雑。    スイミングのプールもすし詰めの銭湯状態(^^;


  
 ブーブーもヒナが大好き。可愛くてしかたないっ…て!?
     ……もしかしてお前、美味しそうとか思ってない…?


 
6/1
鴨のヒナ誕生

  
 第1回目の鴨のヒナが孵れてきました。
 孵化率もよく元気のいいヒナです。
 孵卵器は15年近く使っている手作りです。一度に1600個の卵がかけられます。
 はじめの24日は反転式の卵座に入れて管理します。30分ごとに転卵します。
 発生の4日前に下の発生座に下ろして孵化を待ちます。


くれ返し
 
 
 代かき前にもう一度田スキをします。
 土塊を細かくするのと、生き残った草を完全に枯らしてしまうためです。
 虫やカエルにありつこうと、お供がぞろぞろと付いて回ります。
 今回のお供は、アマサギとハシボソガラスです。
 
5/31
畦草刈り

 
 
 
 荒起こしをした後で、頃合いを見計らって畦草刈りをします。
 水路の右側の畦は除草剤で枯れた、よその田んぼの畦です。
 基盤整備で畦が大きくなり、草刈りも結構大変ですが、刈り終わるとスカッとします。
5/21
田すき(荒起こし)

  


  
 田すきをしています。
 冬草が太陽エネルギーを取り込んでしっかり茂っています。
 我が家の米作りは全くの無肥料栽培です。これが唯一の肥料源です。
 田すきをしていると、虫やかえるを食べようとシラサギが集まってきます。
 これはアマサギです。トラクターの上からパチリ!


 
5/20
苗床風景U

 
 
 むら無くきれいに生えそろいました。
 左の写真の黒い芽は品種開発中の黒糯です。
 ここまでくれば、苗はもうできたようなものです。

荒起こし準備中に…
 

 
田んぼに積んでいたワラを片づけたら、底からシマヘビが出てきました。
 写真では分からないけど、2匹で後尾中です。
 何とかベストショットを写真に収めようとカメラで追っかけ回したものだから、
 恥ずかしがって軽トラックのエンジンルームにはい上がって隠れてしまいました。
 さあ大変! ファンベルトに巻き込んだりすると面倒なので、座席をはぐって追い出しました。
 結局ベストショットは撮れずじまい。
 でもこの間、最後まで2匹は離れることはありませんでした。
  う〜ん、すごいな〜ァ、 羨ましいパワーだ!!
          お楽しみ中にヤボなことしてゴメンゴメン (^^;
5/14
苗床風景T

 
 
 種播き前に代かきをしておいた田んぼに、昨日畝を作って広げ終えました。
 1100枚の苗広げも、友達が夫婦で応援に来てくれたので思わず早く終わりました。
 この作業が、稲作りの中で、一番大変かなァ。
 今日、サンゼンシート(有孔ポリフィルム)をかけました。
 芽が伸びるまで、苗箱すれすれに水を張って管理します。
 これで、明日の福岡県有機農業研究会のシンポジウム、心おきなく参加できます。
5/10
種まき

  
 みのる式のポット苗です。  1箱40c播きです。
 空の苗箱を積むと、床土を入れて、種モミを播いて、覆土をして出てきます。
 水はかけません、床土に含まれる水分だけで大丈夫です。
 そのままビニールシートにくるんで3日間、段積みをします。
 苗箱と苗箱の間に新聞紙を挟んで20段積み上げます。
 一番上に土だけの空箱を1枚、重しと水分調整に置きます。
 段積みする意味は、苗床に広げた時素早く、むら無く活着させるためです。
 展開のタイミングは、根が苗箱の裏に白くのびていて、芽はまだ土から出ていない位の時です。

 
5/8
ドブ貝

 
  
 川さらえの役目をしました。
 
 高家地区は、基盤整備で水路をコンクリート三面張りにしたので、ドブ貝がいなくなってしまいました。
 下流の水路からドブ貝を取ってきて、田んぼの横の水路に放流しました。

 そうそう、理由を言わないと分かりませんよね。
 タナゴ類はドブ貝などのエラに卵を産み付けます。
 ニッポンバラタナゴを水路で繁殖させるには、このドブ貝がいるのです。
 また、このドブ貝を繁殖させるのに、ヨシノボリという小さな川ハゼが係わっていると言います。
 微妙に連鎖した生態系の上に生きているのです。
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種籾の消毒

 
塩水選をしてから30分以内に温湯消毒をします。
  
 
62℃で5分間。
 お湯の桶を2つ用意して置いて、片方でザブザブッと予熱して温度の高い方に手早くつけます。
 65℃くらいに上げていて、ちょうど62℃位になります。

  
 
お湯に5分間つけた後は、ただちに水につけて冷まします。
 パネルヒーターを底に入れて、水を循環させて酸素を補給します。
 25℃くらいで3日、ちょうど播き頃位に発芽してきます。
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床土ふるい

  
 
正土とモミ殻の燻炭をふるいながら混ぜています。
 分量は適当、見た目かな。
 他には何も混ぜません、だから、かなりいい加減でOKです。
 土ふるい機は25年ほど使い続けているみのるの手回し機。
 古い播種機のモーターを取り付けてモータードライブに!  なかなか快調です。