IN
2004
11/3
山田錦の稲刈り
   
 酒米の山田錦はベッタリ倒れてしまいました。
 舞い回って倒れているために、手刈りをしました。
 89歳の母も手伝ってくれています。
  …いつものようにオチビンもブーブーも…
 
10/28
まだまだ稲刈り中

   
  今年はたび重なる台風で生育が遅れ、まだ稲刈りの真っ最中です。
  収量も3割減といったところでしょうか、米がやせています。
  でも、心配していた味の方は、どういう訳か去年よりもかえって良いようです。
10/14
合鴨たちは…
 
  
 6月に孵卵器から出たばかりのよちよち歩きをしていた鴨の赤ちゃんも
 4ヶ月経った今では、すっかり大きくなったでしょ。
 雄鴨の顔が、青首になりかけているのが分かりますか?
 これがすっかり青首になった頃、下毛も伸びきって食べ時になります。

   
 プールで水浴び中               古い敷き材のモミガラを積み上げて
                            堆肥にしています。
                            すごい勢いで発酵しています。
   
 ブーブーちゃんと合鴨たち。         ニワトリとオチビンちゃん。
                           こちらはちょっと困り顔… 何故って?
                           雌鳥が尻尾を引っ張るんだもの…
 
10/5
緑糯(みどりもち)
  
 正月のお飾り用に作っている緑糯です。
 鮮やかな緑色の葉っぱと、ビロードのような真っ黒の穂のコントラストが気に入っていて、
 毎年栽培しています。
 このくらいの状態で刈り取って、陰干ししてドライフラワーに仕上げます。

 また台風が発生していますね。
 台風22号! また来そうなイヤな予感です。

10/4
田んぼで生まれた魚たち
 田んぼの落水をしてずいぶん経つのですが、田んぼの町なり(均平)が悪くて一気に水が落ちなかった田んぼも、このところ、ようやく天気が続いて、乾いてきました。
排水用の水口から逃げそこなった魚たちが最後に残った水たまりに集まっています。


   
 最後に残った1m程の水溜まりです。   そっと覗いてみました。
 メダカがいっぱい泳いでいるのが分かりますか?
 このまま放っておくと水がかれて死んでしまいます。
 可哀想なので救出することにします。

   
 網で一すくい、ざっと数千匹は入っているかな?
 すごい数のメダカです。
 田植えをしてから、秋の落水まで、途中で水を落とさずに深水で管理していたので、魚たちが死なずにこんなに育ったのです。
 ちなみに、この田んぼは合鴨を入れていた圃場です。
 合鴨が生き物を食べ尽くすなんて言う人もいますが、そんな事絶対にありませんね。

   
 どうです、このメダカの量!
 マツモムシもいますね。
 わずか1m程の水溜まりに、数万匹は集まっているでしょう。

 
 これはモツゴです。

 
 田んぼで生まれた鯉の子も、12〜3pに成長していました。

 
 子ブナも10p近くに成長しています。
 尻ビレのところにスジエビも見えます。

 
 これは別の田んぼの干上がった水溜まりで、息絶え絶えだったナマズです。
 20p以上ありますが、ゲッソリとやせています。
 おそらく、増水したときに川から上がってきて、そのまま田んぼの中にいたんでしょう。

 田んぼで生まれたほとんどの魚は、落水時に水口から川へと逃げています。
 紹介したこの魚たちは、逃げ遅れたほんの一部の魚たちです。

 田んぼで育つのは稲だけでなく、こんなに沢山の魚たちや虫たちも育んでいるのです。
 田んぼの命の豊かさ、少しお分かりになれましたか?



 
9/29
台風21号襲来

 もうあきれて物が言えません。
鹿児島から宮崎へと抜けて直撃は免れたものの、遠かった割には風雨とも激しくて、しっかり被害が出ています。

排水ポンプ運転
  
 
16号、18号、21号と、大雨たんびに排水ポンプ場の大型ポンプを回して、
 高家田んぼに降り注いだ水をくみ出して稲を守っています。
 この大型ポンプが2機備え付けてあります。
 田植え直後の梅雨末期の大雨では徹夜することもあります。

台風一過
 
  
 ここは大した事はないですね。      赤いのはイノシシよけの電気牧柵です。

 
 ドブロク用の「山田錦」は、とうとう倒れてしまいました。
 こうなると登熟はぐっと悪くなります。

    
 開発中の新黒糯(くろもち)は、丈が低いのでしっかり立っていますが、
 両側の黒糯は再び倒れてしまいました。
 今度は起き上がれないだろうな〜。

 9月の天候不順で田んぼが一向に乾きません。
 ドボドボのままの稲刈りは辛いな〜。

9/20
ようやく穂が傾き始めました
 

  台風16号、18号と2度にわたって穂の出を痛めつけられて、
  なかなか穂が傾いてこないので心配していたけど、ようやく傾いてきました。
  かなり生育が遅れてしまいました。

  
  合鴨を入れていた田んぼの、網や電気柵を撤去しています。
  張るのも大変だけど、片づけも結構大変です。
9/7
台風18号襲来
 

  だいぶ倒れてますね、まあこれ位だと起き上がるだろうけど…

  
  こちらは黒糯。穂ばらみ期に散々に痛めつけられてしまいました。
  立ち直るかな…   ちょっと心配です。
  
9/6
台風18号が大接近
 

  黒糯の穂ばらみ期です。
  ぶっくりと膨らんだ茎の中には、出穂を待つ稲穂が入っています。
  これがまた、明日来る台風で揉まれてしまうんだろうな…
9/5
台風16号の被害状況
  
  早く穂が出た品種はかなり傾いています。
  これでもだいぶん起き上がってきたところです。

  
  出穂期と重なったヒノヒカリなどは籾ズレを起こして黒い穂が出てきました。
  写真は特にひどいところですが、全体にかなり被害が出ています。

  
  晩生の品種では、葉先が割れてひどく痛んでしまいました。
  こうなると、登熟もかなり悪くなりますね。相当の減収は覚悟しなければいけないようです。

  台風一つで、まるっきり稲の状況が変わってしまいました。
  「馬鹿の青田ほめ」とはよく言ったものです。
  数日前までは、「今年は大豊作だろう」と皆が言っていたのですが…
  やはり大自然が相手なので、稲刈りするまでは分かりませんね。
8/29
合鴨の引き上げ

 
 
稲の穂が少し垂れてきました。合鴨は稲穂が大好物。
 もう、田んぼから引き上げる、限界の時期です。


 
 
田んぼ横の水路を利用して、鴨を捕まえる仕掛けを作ります。

 
 
餌をまいて、田んぼの外におびき出します。
 
案の定、警戒心が強くて、一網打尽というわけにはいきません。

秋ウンカ退治

  
  白く見えているのは、コブノメイガの食害痕です。(黒糯)
  
  
  やはり黒糯。
  過繁茂になりすぎてトビイロウンカ(秋ウンカ)の被害が出そうです。
  天ぷら油の廃油を水口から垂らしています。(反当たり1g程度)
  水面に薄く広がった油膜が、ハエ取り紙のように、落ちてきたウンカをくっつけます。
  台風16号の風で、ウンカもコブノメイガの幼虫も水面にたたき落として退治しようという計画です。
  (…油膜は3〜4日で、田んぼの微生物が分解して肥料に変わります)
8/27
深水栽培
 
  
  株元の黒くなっているところまで、水を張っていた印です。
  我が家では、中干しはしません。
  穂が出てきた頃から、ようやく田んぼを干し始めます。

イノシシが…!!
 
  
  ショック!!  イノシシが入ってきて、田んぼの畦をメチャクチャに…(>_<)゛
  50m以上はありそう…   これをスコップで直さなければならないのか…
  考えただけでも気が遠くなりそう。
  とにかくまた入ってこないように電気牧柵を張らないと…
  イノシシの奴め、この仕返しは必ず!  …ボタン鍋にしてやるぅ〜っ!!
8/22
無肥料、無農薬でもこんなに立派
 
  
  私の稲作りは、農薬は一切使いませんが、肥料も使いません。
  化学肥料はもちろん、有機肥料も何も使いません。
  稲は、肥料をやらないと出来ないと思いこんでいるお百姓さんが多いのですが、
  私は、元肥も穂肥も一切使いません。
  前年の稲ワラと、冬草が十分茂るのを待ってすき込むだけです。
  それで十分だとは思いませんか?
  
  田んぼには、所々、栽培方法などを表示した看板を設置しています。

ジャンボタニシ様、ありがとう!
    

  
  ジャンボタニシがたくさんいる田んぼでは、お陰様で雑草は皆無!
  つるつるの状態です。 ジャンボタニシ、大好き!!
  福岡西区の百姓たちは、ジャンボタニシのことを「稲守貝(いなもりがい)」と呼んでいます。

3回目の草刈り
   
  収穫までの間に、4〜5回畦草刈りをします。
8/17
 出穂
 
   
  早稲の黒糯「朝紫」が出穂してきました。
  出穂は、よくお産にたとえられますが、無事に出てきて一安心です。
  これから、いろんな品種が次々と出穂してきます。

  
  ヒメハリカメムシです。穂を吸う害虫です。米粒に黒い斑点がつく被害が出ます。
  今年はカメムシがとても多く発生していますので、米への被害が心配です。

  
  田んぼから脱走中の合鴨。
  ぐるっと網を点検してみるのですが、どこから出たのか分かりません…
  「鴨が出てますよ」電話がよくかかってきます。
  親切で、捕まえて入れてくれる人もいるのですが、追いかけられた恐怖心で、
  警戒して集まりが悪くなってきました。
  こうなると、田んぼからの引き上げに苦労することになります。
  何とかしなくちゃ。
8/9
 この前の黒い稲は…?
 
品種開発中の黒糯(くろもち)です。
    
  でもよく見るとヒエがボーボー!        品種がまだ固定してないため
                              緑の稲も出てきます。

  
      うっ! コナギも…!

  
  わずか7アールほどの田んぼに格闘すること3日、ようやくすっきりとなりました。
  両側の緑の稲も黒糯です。外からは目立たないけど、やはり草がいっぱい!
  こうやって、いつ終わるとも知れない草取りが、稲刈り前まで続くのです。

  昼間の田んぼをのぞくと…
 
  
   これは、いつも食べていただいている黒糯です。
   草取りの合間にカメラを持ってのぞいてみました。 (昼12時頃)

    
  ウスバキトンボが葉陰で昼寝をしていました。いっぱいいるな〜。

    
                               ヤゴの抜け殻です。

  
  羽化に失敗したトンボも、かなり目に付きます。

    
  ヤサガタアシナガグモです。夕方になると一斉に網張りを始めます。
  一株に一匹はいそうです。
  
8/5
 田んぼの生き物調査
 

  近くの遠賀高校の生徒が2人、3日間の農業実習に来ました。
  2日間は田んぼのヒエ取りを頑張ってもらいました。
  3日目に息抜きもかねて、生き物調査をしました。
  時間の都合で、水路だけしかできませんでした。田んぼの中や畦は、またその内…
  ご覧のような田んぼの横の小さな水路に何が住んでいるかな?

    
  小ブナ(多)                     鯉の子ども(少)

    
  ワダカ(多)                      メダカ(多)

    
     カワムツ(中)                 ニッポンバラタナゴ(少)

  
    
      カマツカ(中)                モツゴ(多)

    
    スジエビ(多)                 オタマジャクシ(ウシガエル) (中)

  
    ヤゴ(中)

  基盤整備の工事で、水路をあつかったので、どうなっているだろうと心配していたのですが、
  思ってたより多くの生き物がいて安心しました。
  特に嬉しかったのは「ニッポンバラタナゴ」を見つけられたことです。
  この工事で、てっきり絶滅したものだと思っていました。
  数は少ないものの、生き残ってさえいてくれれば、なんとか対策が打てます。

  今回捕まらなかったけど、確かにいる魚は…
    ドンコ、ナマズ、ウナギ、ドジョウ、、ライギョ、ヨシノボリ……
    …困ったことにブルーギルやブラックバスもいるようです。
  上流のため池に、心ない釣り人がブラックバスを入れたようです。
  何とかして駆除しないと大変なことになりそうです。

  誰かよい知恵を貸して下さい。
8/1

 

  稲もだいぶ大きくなってきました。しっかり開張しています。

    
  合鴨も随分大きくなりました。       「来い!来い!来い!」と呼ぶと、餌をもらおうと
                            みんな集まってきます。
    
  休憩場の近くは、どうしても稲が無くなってしまいます。
  でも全体から見ると、大したことはない。

 合鴨を入れてない田んぼは…  
    
  こちらもすっかり大きくなりました。
7/28
 畦草ボーボー!
 

  網張りだ、研修だ、配達だ…、
  バタバタしている内に手の回らなかった田んぼでは、畦草が大暴れ!
  
  
  畦草を刈って、さっぱりしました。
  でもこっちは、汗でパンツまでグッショリ! 心臓バクバク! 息ゼーゼー!
  結局畦草刈りに4日かかりました。
  4月から−8s、お陰でだいぶ体が軽くなってきました。でもこの際だから、もう5s!
  そうそう、ダイエットに興味がある人は、うちに草取りにおいで……(^^)
7/9
 田んぼデビュー
 
  
  100羽放鳥。 初めて入った田んぼに、すっかり夢中。
  初日は、内囲いの網で狭く仕切って、休憩場に上がって羽を乾かすことを覚えさせます。

  
  お〜い! たいがいで上がって羽を乾かさんか〜ぁ!
  なかなか上がってきません。
  体が冷えて、ヨレヨレになったヒナもチラホラ。
  結局15羽ほどリタイヤ。家につれて帰りました。
  
7/7
 畦草
 
  
  除草剤で草が生えていない近所の田んぼの茶色い畦。
 
  
  畦草が青々と生い茂る、我が家の緑色の畦。

  草の無い茶色の畦の方が、管理が行き届いているようで、一般に好まれるのだが…

  この青々とした畦の中をのぞいてみると…
    
  クサキリの幼虫                イナゴの幼虫? トノサマバッタの幼虫?

  
  ネジリバナ(私の好きな蘭科植物です)
   絶滅が心配される畦草です。
  まだまだ、いろんな生き物がうじゃうじゃ!

  草が生えていない茶色の畦は、本当は不自然なのです。
  緑色の畦が自然なのです。
  …でも、自然が良いと口で言うのは簡単なんですが、
  除草剤を使わず草刈りをするのは、この炎天下、大変な重労働なのです。
  特に、大面積を経営する大作の農家ほど…
  消費者の中に、それを支えられる仕組みが必要ですね。
  
  
7/6
 田植え直後の田んぼ
 
  
  田植え1週間後のようすです。
  5〜6日あけての2度代かきで草を殺して田植えをします。
  1株2〜3本、1坪45株植え。
  10p程の深水管理にしています。稲の成長にあわせて、もう少し深くしていきます。   
6/16
 田植え前の苗床

    

    
  今年の苗床のようすです。今時珍しい折衷水苗代です。
  右上の一番手前、黒く見えるのは、ただいま品種開発中の黒糯(くろもち)です。
  交配して5年目、品種が固定するのにもう2〜3年かかります。
  その向こうの4列ほど少し濃い緑の苗が、今食べていただいている黒糯の苗です。
  いずれも我が家で開発したオリジナルの品種です。
6/15
 プール遊び
 

  田んぼに入る練習に、スイミングスクールで泳ぎの練習中!
  えっ!  銭湯状態?   う〜ん、そうとも言える(^^)
  
6/13
 活性炭
 
  
  2ヶ所の田んぼ(約5反)に、反当400sほどの活性炭を散布。
  土壌微生物の生息を旺盛にしたり、水のクラスターを小さくしたりと、期待は大!
  それともう一つ、地球温暖化防止に一役!
  炭を田畑に入れることによって、二酸化炭素になれない炭素を田畑に封印する事ができます。
  孟宗竹で炭を焼いて、田畑に入れよう!
6/7
 合鴨のヒナ
 
  
  孵卵器から出したばっかりのヒナです。まだよちよち歩いていますが、
  2時間くらいでしっかりと走り回るようになります。
  
    
  89才になる母が世話をしてくれます。    「私たちも世話しちゃーバイ」
                             「オチビンもブーブーもありがとう」
                             「…でも、いけんごと考えたら、いけんよ」
5/29
 発芽
 

  きれいに生えそろいました。
  今年は芽の伸びが早くて、苗広げに手こずってしまいました。
  でも、心配していたほどでもなくきれいにのびてきました。
5/22
 播種

 
 一人で種まきをしているので、作業中の写真がありません。
 播種機の写真だけですみません。
 みのるポット成苗播種機です。
 空の苗箱を積み込むと、土を詰めて、種を播いて、覆土をして出てきます。

5/19
 種籾の催芽(芽出し)


  
  食塩水で軽い種籾を取り除いて、62℃のお湯に5分浸して、
  病菌を殺します。
  その後、20〜25℃の温水に浸けて3日で播き頃になります。
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今年の作付け品種

 
栽培面積の多い順番に
  
ヒノヒカリ、黒糯(晩稲)、あさひの夢、葵の風、イセヒカリ、
  ヒデコモチ、朝紫(黒糯、早稲)、山田錦

 

              
いずれも極良食味品種です。