2003年度  自然体験楽校  
第6回  収 穫 祭        10月26日(日)参加35名

   「合鴨に感謝して命を考える」                    

今回は、命がテーマです。       

 現在、私たちが何気なく取っている毎日の食事の現場は、加工食品であふれています。
気になるのは、味、カロリー、栄養化、安全性、価格といったところでしょうか。
しかし、日本の食の現場で一番忘れられていることがあります。
それは、実はこれら食べ物には本来全て「命」があるということです。

肉や魚はもちろん、野菜やお米にも命があるのです。

 生き物は皆、他の生きものの「命」を食べて自分の「命」に代えていく、そしてまた、自らも他の「命」の糧となっていく宿命を持っています。

 食事とは、他のものの「命」をいただいて、自分の「命」に置き換えていく大切な儀式なのです。

 今回は、田んぼで育った合鴨を、実際に殺すところから料理を行いました。

マーケットの棚からは見えにくくなった「命」を体感していただくことで、殺されて食べ物になる「命」に感謝し、それらの「命」をいただいて生きている自分の「命」にも思いをはせてもらいたかったのです。

そして、美味しく無駄なく料理して、残さずに美味しく食べてやることが、「命」を捧げてくれた彼らに対するせめてもの礼儀なのです。

合鴨やお米や野菜たちの「命」に合掌!
そして、美味しい料理に乾杯!!


 
 命について説明しています。

   
 殺すところは私がしました。頸動脈を切ってジョウゴに逆さまに入れて放血します。
 痛みも分からないうちに意識が薄れ、1分くらいで息絶えます。
 色々やったけど、この方法が一番苦痛を与えないようです。

 

 熱湯に頭の方から逆さまに浸けて、30秒

 
 熱いうちに、一気に羽根をむしります。

 
  
 生き物から、食べ物へと変わっていく瞬間です。
 笑顔もでてきて、美味しそうという声に変わってきました。


   
 溶かしたロウの登場です。
 熱いお風呂くらいのロウに浸けて、冷やして固めます。

 
 固まったロウをバリバリッとはがすと、残っていた下毛がロウに絡まってはげます。
 つるつるの丸裸になりました。
 見事な抜け具合に、お母さんたちから歓声が。
 脚につけて、むだ毛処理をしてほしいとの声も……(^^;;

   
 やっぱりこんな時は、かっぽう酒ですね。 でもなぜか、子供たちが燗つけの番を…

 
 解体の実演中

   
 皆さんにさばいてもらっています。 お父さんの株がぐんと上がる場面ですね。

 
 お米はもちろん合鴨米です。

 
 だんだん料理もクライマックス。

 
 もうお腹がぺこぺこ。  いただきま〜す。
 おいしいネー。 食べれなくなるような子は誰もいませんでした。
 
 
  
 今日のメニューは、黒米入りの鴨の炊き込みご飯、お煮染め、胸ロースのたたき、鴨汁 ……

 
 お楽しみのお米釣り大会。
 大物がゲットできたかな?
 もちろん、わが家の有機無農薬コシヒカリです。

 
 食味テストは、手が回らなくて失敗!!

反省点
 とにかく準備不足で時間がかかり過ぎてしいました。
 料理するところも子供たちが参加できるようにしなくちゃね。
  来年に向けて、いろいろ反省点ばかりでした。

 
◎子供たちの感想

 感想文を書いてもらうのを忘れた!!
 次回の餅つき大会の時に、思い出してもらって一緒に書いてもらおう…
 
◎親からの感想