第60号                                  2001,8,23

 何年も荒らしてしまった槙の木の剪定をしていて、ふと気付くと、足場にしている枝の足元ほんの50pほど先にじっとうずくまったキジバトを発見しました。よくよく見ると、お腹の下にヒナがいるようです。大丈夫?って思うほどの本当に小ちゃな巣です。

 この鳩は、鴨の餌のおこぼれを拾いにいつもやって来るのですっかり馴れてしまっていて、人や犬たちがいても平気で2メートルくらいまで近寄ってきます。でも、まさかこんな所に巣を作っているとは思いませんでした。
 しかたないので、この枝はあまり切らずに残しておきました。せっかくのチャンスだから記念撮影。

              

遠賀高校生、有機農業体験実習大奮闘
 昨年に引き続き、今年も遠賀高校から農業実習に入ってきました。
 夏休みに入った7月21日から5日間、男子3人、女子7人の計10人、去年来た子も4人また来てくれました。

 初日はまずヒエを覚えるために、皆で手取り除草をしました。なにしろ暑さの真っ盛り、初日で皆ヨレヨレになってしまいました。
 2日目はガンヅメ(除草機)を押しました。片道ずつ向こうの畦まで押していくと交代ということで、ずいぶんと楽に仕事がはかどるはずだったのですが、これが大誤算。日ごろ何気なく押しているガンズメが、子供たちが押すと泥の中にもぐり込んでしまうのです。私が押すと表面を転げていくのですが・・・・、こんなものに要領がいるなんて思ってもいませんでした。予想外の重労働になってしまいました。

 3日目は息抜きをかね、農業改良普及センターに指導していただいて、田んぼや水路の生き物調査をしました。
7月の上旬にはあんなに沢山いた生き物たちですが、魚の稚魚は水路に下っているし、カブトエビたちももう姿を消してしまっていました。生き物調査をするには、ちょっと時期が悪かったようです。 それでも横の水路では、フナやコイ、タナゴ、カワムツなどの稚魚やメダカ、スジエビなどがとれました。

 4日目、5日目は田んぼに網張りをして親鴨を入れました。
 とにかく暑い5日間でした。皆、本当にお疲れさまでした。

 この5日間汗だくになった仕事も、農薬を使えば一人で1時間もかからずに終わる仕事です。だから、なかなか有機農業は周りの農家に広がりません。
 でも、その農薬は確実に環境を汚染し、未来を破壊しているのです。

 環境を守る論議は、机上では誰でもたやすく軽々と口に出来るけれど、実際に現場でそれを実行することの大変さが少し理解できたのではないかと思います。何もこれは農業に限ったことではありません。これを機会に、彼らの未来のため、またいずれ出来るであろう彼らの子供たちの未来のため、環境に気を配りながら生きて行ける人になってほしいと願っています。

     

久しぶりの訪問者
 納屋で米搗(つ)きをしていると、もの陰で何かごそごそと動く影が見えました。
 イタチでもなかったようだし、ネズミでもなさそうだったし、何だろうと思って懐中電灯を取ってきました。
 暗すみに照らし出されたのは大きなガマガエル(日本ヒキガエル)でした。
 「やあ久しぶり!!   4年ぶりくらいかなぁ、最近見かけないなぁと思ってたところだよ。」 
 納屋に寄ってくる虫を食べに来たのです。
 せっかくだから、また記念撮影でパチリ!!  

    

 ◎ 語学研修のためオーストラリアにホームステイしていた泉紀が、8月28日、1ヶ月ぶりに帰ってきます。皆から親切にしてもらえて、とても楽しそうです。 土産話を楽しみにしています。

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