第50号
                                 2000,6,23

浅川幼稚園の園児たちによる田植えをしました
 九州女子短大の福原洋子先生が、この4月から浅川幼稚園の園長先生を兼務されることになり、先生から田植えの相談がありました。「大丈夫ですよ」とこころよく引き受けたものの、小学校の低学年は経験があったのですが、さらにちっちゃな幼稚園児ですので内心ちょっと心配していました。

 5月29日約60人の園児たちがやってきました。お母さんたちも手伝いに来てもらいました。初めての田んぼで泥んこになりながら、それでもみんな上手に植えることが出来ました。品種は「滋賀羽二重糯」です。どの顔もとっても真剣でしょ。
    
 
2週間後の6月13日には鴨の雛の放鳥会をしました。園児たちに一羽ずつ持たせて田んぼに入れてもらいました。
 
 現在、稲も鴨もすくすくと育っています。
 

ただ今、田植えの真っ最中
 今年の梅雨は今のところ雨のぐあいもちょうどよく、田んぼの水取から田植えへと順調に進んでいます。今年の作付け品種は「ヒノヒカリ」を中心に「ユメツクシ」、「黒糯」「滋賀羽二重糯」「山田錦」、新品種の「葵の風」「愛知の香り」など多種にわたっています。

 いつもなら一気に代かきをして田植えをしていたのですが、今年は田んぼが増えたために、だらだらと時期を延ばして植えています。ヒエなどの雑草は、田植え後1週間くらい経つといっせいに芽吹いてきます。全面積が同時にその状態になってしまうと草に負けてしまいますので、その時期をずらして除草作業に幅を持たせるのが主なねらいです。
 代かきをしたり、網張りをして鴨を放したり、田植えをしたり、中には田んぼを起こさずに親鴨を入れたりといろいろな作業が入り乱れてなかなか田植えが終わりません。6月いっぱいには終わらせたいものです。

 有機栽培は雑草との戦いです。雑草がはびこると病気が出たり、害虫が大発生をしたり、場合によつては収穫皆無と言うことも幾度も体験しました。

結局、毎年夏の間中田んぼを這いずり回って草と格闘をしているのですが、こうして一反当たり何日もかかっている除草作業も、除草剤を使えば5分くらいで済みます。なかなか有機農業が広がらない理由はそこにあります。しかし、農薬の中で除草剤こそがもっとも重大な環境汚染物質であり、その多くが環境ホルモンと疑われています。
 この除草剤汚染から未来を救うには、消費者の人々の認識と、協力が必要なのです。地球の環境に除草剤を選ぶのか、それを使わないことを選ぶのか、それは消費者の人々がどちらの農産物を選ぶのかという選択問題なのですから。

鴨の雛、続々ふ化中
 ふかふかの小っちゃなぬいぐるみみたいで、一人前に平べったいくちばしと水かきがついていて、とっても可愛いですよ。田んぼにはいるまで、プールで泳ぎの練習をしています。

      

   

 
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